iPhoneで集中モードを作るには、「設定」>「集中モード」を開き、プラスボタンからひな型か「カスタム」を選び、「連絡先」「アプリ」「スケジュールを追加」を設定します。 ここまでで90秒ほど。それでも多くの人の集中モードが何も変えないのは、設定手順のせいではありません。その下にある、ほぼ全員が初期値のまま放置している3項目のせいです。集中モードフィルタ、専用のホーム画面ページ、自動オンのスケジュール。ここまで設定して初めて、集中モードは「豪華なミュートボタン」から「これから2時間、あなたのiPhoneが何のための道具か」を変えるものになります。
集中モードはどう作る?
- **「設定」>「集中モード」**を開く。
- 右上のプラスボタンをタップ。
- ひな型を選ぶ。「仕事」「パーソナル」「睡眠」「読書」「フィットネス」「運転」「ゲーム」「マインドフルネス」、または**「カスタム」**。
- 名前を付け、色とアイコンを選ぶ。
- 「連絡先」で、届いてよい相手を決める。少数だけ通す場合は「通知を許可」、特定の相手だけ止める場合は**「通知を知らせない」**。
- **「アプリ」**で、通知を通すアプリを決める。
- **「スケジュールを追加」**で、自分が操作しなくても始まり終わるようにする。
手動で切り替えるときは、コントロールセンターを開いて集中モードのボタンを押し、一覧から選びます。長押しすると「今夜まで」「この場所を出発するまで」といった選択肢が出ます。
差がつく3つの設定
ここまでは前提です。集中モードをミュートスイッチから「別のiPhone」に変えるのは、次の3つです。
集中モードフィルタ
集中モードフィルタは、通知を黙らせるのではなく、オンのあいだのアプリの中身そのものを変えます。集中モードの中で**「集中モードフィルタ」>「フィルタを追加」**へ。
- メール — 表示するアカウントを1つに絞り、夜は仕事のメールを見えなくする
- メッセージ — 許可した相手とのやり取りだけを表示する
- カレンダー — 選んだカレンダーだけを表示し、仕事中は家族の共有カレンダーを消す
- Safari — 特定のタブグループを開き、「仕事」の集中モードでは仕事のタブしか出さない
- ダークモード/低電力モード — システム設定を自動で切り替える
Safariのタブグループのフィルタは、iOSの中でもっとも過小評価されている設定です。「仕事」の集中モードが、黙らせるだけでなく、ブラウザの中身を目に見えて変えてくれます。
専用のホーム画面ページ
効果がいちばん大きいのはこれです。集中モードの中で**「ホーム画面」**を開き、オンのあいだに表示するページだけを選びます。
仕事に本当に必要な4つのアプリだけを置いたページを1枚作り、「仕事」の集中モードに割り当てる。これでオンのあいだ、あなたのiPhoneにはアプリが4つしかありません。Instagramは削除されていませんが、そこにないのです。20秒ルールが言うとおり、「そこにない」だけで勝負の大半はついています。同じやり方で全ページを削ぎ落とすのが、iPhoneを退屈にするという考え方の中心でもあります。
自動オンのスケジュール
自分で思い出してオンにする集中モードは、いちばん必要のない時間帯にオンになり、いちばん必要な時間帯に忘れられます。集中モードの中で**「スケジュールを追加」**をタップして、次を足しましょう。
- 時間 — 「仕事」の集中モードを平日9:00〜18:00
- 場所 — オフィスに着いたら「仕事」、帰宅したら「パーソナル」
- アプリ — Kindleを開いたら「読書」
- スマートアクティベーション — 普段の行動パターンからiOSに判断させる
いちばん使われていないのが場所による起動です。「家に着いたらパーソナルの集中モードがオンになる」は設定1つですが、たぶんあなたが意思の力では守れていない境界線を、静かに引き受けてくれます。
どの集中モードを作るべき?
4つで十分です。それ以上作ると、仕事より集中モードの管理に時間を使うことになります。
| 集中モード | 許可するもの | 起動のきっかけ |
|---|---|---|
| 仕事 | チームのチャット、カレンダー、同僚2人 | 平日9:00〜18:00、またはオフィス到着時 |
| 睡眠 | 緊急の連絡先とアラームのアプリのみ | 毎日23:30〜7:00 |
| 深い作業(カスタム) | 何も許可しない。ホーム画面は1ページ | 手動で1〜2時間 |
| パーソナル | 家族と友人。仕事のメールやチャットは無し | 帰宅時、または18時 |
1つしか作らないなら「睡眠」から。就寝前のスケジュールと連動してロック画面が暗くなり、スマホの使用がもっとも害になる時間帯を狙い撃ちにできます。
集中モードが効かないのはなぜ?
苦情のほぼすべてが、この4つで説明できます。
「即時通知」は集中モードを越えてきます。 仕様どおりの動作です。アプリ側は通知を「即時」と印を付けて送れますし、その扱いを乱用しているアプリも少なくありません。集中モードの中の「アプリ」で**「即時通知」**をオフにして、どれだけ静かになるか試してみてください。
1台にしか効いていません。 「設定」>「集中モード」で**「デバイス間で共有」**をオンにすると、iPhoneでオンにしたときにiPadやMacも一緒に静かになります。
スケジュールが思ったより早く終わっています。 重なったスケジュールは互いを打ち消します。まとめて眺めず、モードごとに1つずつ確認してください。
自分でオフにしました。 これが圧倒的に多い原因で、Appleにはどうにもできない部分です。
集中モードの正直な限界
集中モードは、ある仕事が本当に得意で、別の仕事が本当に苦手です。
得意なのは割り込みを消すこと。誰にも呼ばれず、何も光らず、注意はそっとしておかれます。問題が「入ってくる音」なら、集中モードは無料で完全に解決します。
苦手なのは自分からアプリに手を伸ばすのを止めること。どの集中モードもコントロールセンターから2タップで終了できますし、アプリはすべてインストールされたまま、ログインされたまま、別のホーム画面ページで1スワイプの距離にあります。集中モードがふるいにかけるのは入ってくるものだけ。出ていくものには何もしません。
この区別が重要なのは、スマホを見る行為の大半が通知への反応ではないからです。退屈な瞬間に、自分から伸ばした手なのです。集中モードはそれについて何の意見も持っていません。
「フィルタもカスタムのホーム画面も作り込んだ、きれいな仕事用の集中モードを用意しました。そのあと3週間、2ページ目にスワイプしてXを開き続けましたけど。通知は消えていました。習慣にはまったく手が付いていませんでした。」 — 沙也加(フリーランスのイラストレーター・27歳)
Unscrolはどう役立つ?
率直に言うと、ここまでの内容は全部無料で、あなたのiPhoneに最初から入っています。 問題が割り込みなら、答えは集中モードです。この先は読まずに、睡眠の集中モードを作りに行ってください。
Unscrolが受け持つのはもう半分、自分から伸ばす手のほうです。AppleのScreen Timeフレームワークの上に作られたiPhoneとApple Watchのアプリで、ブロックはiOSが実行します。見せかけのオーバーレイではありませんし、集中モードを置き換えるのではなく補完します。

集中モードが入ってくる通知を黙らせるのに対し、Unscrolの時間帯でのブロックは、あらかじめ決めた枠のあいだ、選んだアプリのカテゴリを実際に使えない状態にします。コントロールセンターからの2タップと同じ2タップでは戻せません。フォーカスセッションは、ロック画面のライブアクティビティ付きでカウントダウンを走らせ、そのあいだブロックを有効にします。本当の例外のためには、短く意識的な「休憩する」バイパスがあります。**共通の連続記録(ストリーク)**は、簡単なチェックインをした日でも、45種類以上のチャレンジを1つ終えた日でも伸びるので、注意を守る作業が目に見える形で積み上がります。ブロックリストと使用状況のデータはiOSが端末内で処理し、Unscrolのサーバーには届きません。ダウンロードは無料。任意のPro版では、逃した1日を週に2回まで救えるStreak Saverが使えます。
よくある質問
iPhoneで集中モードを設定するにはどうすればいいですか?
「設定」を開いて「集中モード」をタップし、右上のプラスボタンから「仕事」「パーソナル」「睡眠」などのひな型を選ぶか、「カスタム」を選びます。名前と色、アイコンを決めたら、「連絡先」と「アプリ」で誰から・どのアプリから通知を受け取るかを指定し、「スケジュールを追加」で自動的にオンになる条件を設定します。オンのあいだに表示するホーム画面のページや、ロック画面を指定することもできます。手動で切り替えたいときは、コントロールセンターの集中モードのボタンを押して、一覧から選びます。
おやすみモードと集中モードは何が違うんですか?
おやすみモードは、いまでは集中モードという仕組みの中にあるモードの1つで、独立した機能ではありません。集中モードのほうが枠組みとして広く、複数のモードを作り、それぞれに許可する連絡先とアプリ、表示するホーム画面のページ、ロック画面、自動オンのスケジュール、そしてアプリの振る舞いを変える集中モードフィルタを個別に持たせられます。おやすみモードは、ほぼすべてを黙らせるだけのプリセットです。おやすみモードしか使っていないなら、集中モードの機能の5分の1ほどしか使っていないことになります。
集中モードが効かない・勝手に切れるのはなぜ?
よくある原因は3つです。「デバイス間で共有」がオフで、そのデバイスにしか適用されていない。アプリの「即時通知」が許可されていて、通知がすり抜けている。スケジュールが思っているより早く終わっている。「設定」>「集中モード」から該当のモードを開き、集中モード状況とスケジュールの欄を確認してください。アプリ側に即時通知の権限があるかも見ておきます。仕様上、即時通知は集中モードを越えてきます。そして、コントロールセンターからワンタップで終了できる集中モードは、本気の誘惑の前では生き残りません。これは不具合ではなく、機能の限界です。