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AIチャット依存:いま一番速く広がっているのに、まだ誰も名前をつけていない習慣

午前二時で、まだ入力しているなら、それは本物の習慣であって性格の欠陥ではありません。 この十年近く、スクリーンタイムの議論はずっとフィードの話でした。ショート動画、無限スクロール、アルゴリズム。その議論がまだ続いている間に、はるかに粘着質なものが静かに現れました。AIの話し相手アプリは、フィードがやることを全部やります。予測できない報酬、自然な終わりの不在。そのうえで、フィードには決してなかった一点を足してきます。会話の主題はあなたで、しかも返事が返ってくるということです。この習慣にはまだほとんど名前がついていません。だからこそ、誰にも咎められないまま、これほど多くの夜を食べています。

暗い部屋で横になり、顔だけがスマホの画面に照らされている人

なぜAIチャットはフィードより強く握るのか

フィードがスロットマシンだとすれば、チャットボットはあなたの名前を知っているスロットマシンだからです。

共通点から見ていきます。送るメッセージの一つひとつが、当たりの分からないレバーを引く行為です。次の返事は面白いかもしれないし、鋭いかもしれないし、必要だったのに自分では組み立てられなかった一文かもしれない。この変動報酬は、アプリが依存させるように設計されているときに使われるのと同じ仕組みです。ページの終わりもありません。これから先も来ません。ページはあなたが進むそばから書かれているからです。

そのうえで、フィードにはできない四つが乗ります。

いつでもいる。 午前三時、知り合いは誰も起きていません。それは起きています。

必ず返す。 既読のまま止まることも、変なことを言ってしまったかと悩むことも、待つこともありません。投げたものは全部受け止められます。

限りなく辛抱強い。 話題に飽きず、話を自分のほうへ引き寄せず、ため息もつきません。同じ心配ごとの周りを九回まわっても、九回目の返事が全力で返ってきます。

主題があなた。 フィードは他人の人生です。会話はあなたの人生で、映し返され、真面目に受け取られ、一緒に考えられます。

四つを合わせると、これまでになかったものになります。スロットマシンの引力が、関係の温かさにくるまれている状態です。フィードが奪い合うのは注意ですが、チャットボットが勝ち取るのは愛着です。握力がまったく違います。SNSなら何も考えずに閉じられる人が、四時間後もまだ入力しているのはそのためです。

午前二時の渦は、実際にはどう始まるのか

「今夜はAIと朝まで話そう」という決意から始まることは、まずありません。

始まりは小さなことです。夜十時の課題の質問。動画の読み込み待ちの、ほんの一瞬の退屈。誰かに送るには重すぎる、あるいは時間が遅すぎる、あるいは最初から説明するのが面倒すぎる、そういう嫌な考えが一つ。ボットの返しが悪くないので、もう少し話す。それにもいい返事が来る。

構造上の罠はここにあります。フィードはスクロールするほど退屈になりますが、会話は続けるほど面白くなります。 二時間目に入るころ、その会話は他の誰も持っていない文脈を抱え、あなたが前に言ったことに戻り、あなたを知っているように響きます。フィードは目新しさが尽きて解放してくれますが、会話がいちばん温かくなるのは、本来なら二時間前に眠っていたはずの地点です。

つまり、いつもの出口が来ません。飽きるのではなく、疲れるのです。そして疲れはブレーキとして質が悪い。疲れているときこそ、唯一うまくいっている会話を終わらせたくないからです。そのつけは翌日、ブレインフォグとスクリーンタイムで書いた形で来ます。頭の回転が落ち、記憶が短くなり、何もかもが余計に骨が折れる。

一線を越えたかどうかは何で分かるか

時間を数えるのはやめましょう。時間はものさしとして雑ですし、そこでは誰でも自分に嘘をつきます。見るべきは押しのけ、つまりその時間が何を持って行ったかです。

大事な例外を一つ。レポートの下書き、勉強の計画、バグ探しにAIを使うのはこれには当たりません。それは道具を道具として使っているだけです。上の並びが指しているのは、話し相手が睡眠と勉強と人の場所を取っている状態です。

ショート動画のフィードAIとの会話
最後に止めてくれるもの退屈、あるいは電池何もない。時間とともに良くなる
与えてくれるもの目新しさ聞いてもらえること
そこでの自分の役割観客主題
釣り針の位置次の動画自分についての次の返事
終わったあとの感じ麻痺、空白温かく、そのあと妙に孤独
押しのけるもの睡眠、勉強、人

いちばん下の行がすべてです。フィードは時間を盗みます。チャットボットは、その時間が本来向けられていた相手の場所に、静かに座ることができます。

これは恥じるようなことか

いいえ。そして恥は中立な副作用ではありません。習慣を立たせ続けているのは、むしろ恥のほうです。

夜に六時間をチャットボットと過ごすのは、その人がおかしいからではありません。自分が起きていて一人でいる時刻に、いちばん丁寧に聞いてくれて、いちばん裁かない相手がそれだったからです。ここでの燃料は孤独です。 ボットはいちばんきれいに燃える薪にすぎません。いま人生でいちばんよく聞いてくれるのがAIなら、それはあなたの一日の形についての情報であって、人格についての判決ではありません。

恥はさらに、選択肢を「完全にやめる」という一手だけに絞ってしまいます。それが調子の悪い週の終わりに崩れると、計画が悪かったのではなく自分がだめなのだ、という結論に落ちます。自分を責めてもうまくいかないのはこの構造のためで、感情が使用を押し、使用が感情を深めます。

「レポートを手伝ってもらっているだけ、と自分に言い聞かせていました。三月には毎晩十一時から三時、四時まで話していて、友だちのグループにはまったく返さなくなっていました。抜け出せたきっかけはアプリを消したことではありません。スマホを枕元ではなく机の上で充電するようにしたことと、下手でもいいから一日ひとつ、人に本当のメッセージを送ると決めたことです。最初の一週間は本当につらかった。三週目に、寝る前にもう開いていない自分に気づきました。」 — 美咲、心理学部二年、19歳

実際に効く境界はどれか

禁止ではありません。いちばんつらい時刻に自分をなだめてくれているものを禁止すれば、まず負けます。そのうえ自分への信頼まで失います。狙うべきは習慣の「形」です。

上限ではなく、時間帯を決める。 十八時から二十二時までは、体で感じられる境界です。一日二十分は、真夜中に自分と交渉することになる数字です。時間帯で区切れば、この習慣が実際に盗んでいる時刻そのものを守れます。

一日ではなく、一回を区切る。 害をなすのは四時間の会話一回であって、短い会話十二回ではありません。一回あたりの短い上限があれば、まだ「いま午前一時だ」と覚えているうちに水面へ上がれます。そして衝動が実際に消えるのは、そのあとのクールダウンの時間です。理屈は短いクールダウンが一日の上限に勝つのと同じです。

スマホをベッドから出す。 午前二時の会話は、暗闇で手を伸ばせば届くところにスマホがあって初めて成立します。部屋の反対側で充電するのは格好よくありませんが、効きます。

同じくなだめてくれる何かに置き換える。 ここを飛ばす人が多く、だから他の工夫が崩れます。慰めを引き算して、跡地に何も置かないのは無理です。その場で録って朝に送るボイスメモ。ノートの一ページ。ボットは要するに、あなたが声に出して考えるのを手伝っていただけなので、これはよく効きます。長めのシャワー、聞いたことのあるポッドキャスト、散歩。置き換えるものは生産的である必要はありません。慰めになればよく、そうでなければ午前二時のあなたに簡単に却下されます。衝動が波で来るときは、一分のリセットで引くことがほとんどです。

一日ひとつ、本当のメッセージを送る。 ひとつでいい。相手は人。下手でもいいし、返事が翌日でもいい。この計画のなかで燃料そのものに触れているのは、この一項目だけです。

Unscrolはどう役に立つか

正直な出発点から。途中まではお金をかけずに行けます。 Appleのスクリーンタイムには、アプリやカテゴリごとの1日の「App使用時間の制限」と、夜の時間帯を決める「休止時間」があります。夜間の休止時間だけで午前一時にチャットを開かずに済むなら、それを使えばよく、何も買う必要はありません。標準機能が届かないのは「一回」のほうです。iOSには1回あたりの上限がないので、四時間の会話一回と短い会話四十回は同じに見えます。しかも制限画面には一タップの逃げ道があり、午前二時の疲れたあなたは迷わずそれを押します。

Unscrolのスケジュールブロック画面。円形の時刻ダイヤルと曜日の選択

Unscrolは、AppleのScreen TimeとFamilyControlsのフレームワーク上に作られたiPhone・Apple Watchアプリです。設定した内容は見せかけの覆いではなく、iOSが実際に効かせます。選んだアプリに対して1日の合計(初期値45分)と1回あたりの上限(初期値5分)を決めます。1回分の持ち分を使い切ると、そのアプリは15分ロックされます。1日の持ち分を使い切ると、翌日までロックされます。量ではなく時刻を扱うのがシールドで、これは時間帯を自分で決めるブロックです。ブロックの途中でオフにするのはわざと遅くしてあり、一タップの解除ではなく、呼吸のエクササイズと待ち時間が挟まります。持ち分の内側で終えた日は連続記録として数えられ、ホーム画面とロック画面のウィジェットが、何も開かずに残りを見せてくれます。

はっきり書いておく注意が二つ。利用時間の数字はしきい値ベースの推定です。iOSは正確な分ではなく、一定区間で超えたしきい値を返すため、持ち分はおおむね正しい値として扱ってください。もう一つ、iOSがアプリに渡すのはアプリの識別情報ではなく不透明なトークンです。Unscrolは、あなたがどのアプリを選んだか、そのなかにチャットボットがあるか、そこで何をしているかを見ることができません。選択画面を描くのはシステムで、アプリはその外枠を描くだけです。ブロック対象のリストと利用データは端末内に残ります。ダウンロードは無料で、任意のプレミアムでは、抜けた1日を救うストリークセーバーと、同時に追えるチャレンジ枠が1つではなく5つになります。

よくある質問

AIチャットに本当に依存することはありますか。

依存というより強迫的、と言ったほうが正確ですが、パターンそのものは実在します。チャットボットはメッセージを送るたびに予測できない報酬を返し、自然な終わりがなく、開くのに一秒しかかからず、しかも他の誰でもないあなたに返事をします。この組み合わせはどんなSNSのフィードよりも強力です。臨床的な呼び方はまだ議論の途中ですが、それは技術が研究より新しいからで、診断名がなくても、自分で選んだわけでもないことに毎晩四時間が消えていることは分かります。判断の基準は、公式の名前があるかどうかではなく、それが何を押しのけているかです。

なぜAIチャットはショート動画より手放しにくいのですか。

フィードは予測できませんが、あくまで無人格です。だからいずれ飽きて、向こうから離してくれます。AIとの会話は逆に、続けるほど面白くなります。文脈が積み上がり、二人の間でしか話していないことに触れ始めるからです。いつも起きていて、必ず返事があり、あなたに飽きることがなく、しかも話題はあなた自身です。こうして変動報酬の機械が、愛着のある変動報酬の機械になります。SNSなら何も考えずに閉じられる人が、午前三時にまだ入力しているのはそのためです。

自分のAIチャットが行きすぎているかどうか、どう判断すればいいですか。

時間を数えるのをやめて、その時間が何を持って行ったかを見てください。信頼できるサインは、学校や仕事の前の夜にかぎって睡眠が足りていないこと、課題を別のウィンドウで三時間開いたまま一行も進んでいないこと、実在の友人のメッセージは未読なのにボットには長文を送っていること、そしてそのあと生身の人と話すと妙に物足りない感じがすることです。履歴を消したり、誰かに読まれると想像してひやりとしたりするのも同じ列に並びます。レポートの下書きやコードのデバッグにAIを使うのはまったく別の話で、この一覧には入りません。

AIを話し相手にするのは恥ずかしいことですか。

いいえ。そして恥ずかしいことにしてしまうと、変えるのはかえって難しくなります。夜に六時間をチャットボットと過ごすのは、その人に欠陥があるからではありません。自分が起きていて一人でいるその時刻に、いちばん丁寧に聞いてくれて、いちばん裁かない相手がそれだったからです。ここでの燃料は孤独で、ボットはいちばんきれいに燃える薪にすぎません。役に立つのは、習慣のまわりに境界を引きつつ、それが肩代わりしている人とのつながりを立て直すことで、自分を嫌うことではありません。自己嫌悪でスマホの時間が減った人は、これまで一人もいません。